
多事雑論017 歴史 ~昔も今も⑤~真田「幸村」
従来「真田幸村」として知られる人物の本名は「真田信繁」であり、幸村というのは後世の創作である――大河ドラマ『真田丸』で大量の関連本が出回って以降、そんな認識が一般にも広まっているようだ。
真田幸村という名はクールでカッコイイ。信繁が幸村と名乗った可能性は、本当に無いのだろうか。
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多事雑論016 武道 ~合気道には試合がない~
合気道という名は誰でも聞いたことがあると思うが、合気道がどんな武道なのかはあまり知られていない。よく「空手みたいな感じ?」「太極拳みたいなもの?」「気功みたいなもの?」といった質問を受けた。そして大抵の人は「合気道には試合がない」と聞くと「そうなの?」と驚く。
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多事雑論015 武道 ~柔道の術理~
小柄で非力な者でも大男を投げ飛ばすことができる――柔道定番の決まり文句だが、これだけでは全ての人を納得させることはできない。ホンマかいな、と思われてしまう。しかし「身長2mの大男でも石に躓けば転ぶ。それと同じ理屈だ」と付け加えれば、否定する人は居ないだろう。
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多事雑論014 理科 ~酸素②~
地球の環境を最初に破壊した生物は『人類』ではなく『植物』である――というフレーズを聞いたことがあるだろうか。
植物は光合成によって酸素を生み出す。大多数の生命活動にとって必要不可欠な「酸素」にも、それを供給する「植物」にも、我々は「善玉」というイメージを持っている。植物が「地球最初の環境破壊者」とは、どういうことなのだろうか。 …

多事雑論013 理科 ~酸素①~
高校のとき、「水素と酸素って、ネーミングが逆じゃないの?」と、ふと疑問に思ったことがある。
酸素という言葉を分解すると「酸の素(もと)」。したがって、例えば「硫酸」「塩酸」「燐酸」など「○○酸」と名の付く物質の化学式には、当然すべてに「O=酸素」が含まれるはず。そこで、上の例を化学式に改めてみよう。 …

多事雑論012 歴史 ~昔も今も④~源義経は男前だった
源義経。源平合戦に彗星の如く登場した若き武将。
彼は、一の谷・屋島・壇ノ浦におけるたった三度の合戦で、強大な平氏軍団をたちどころに攻め滅ぼしてしまった。
神速の用兵。調略と奇襲。義経の軍才は世間を驚かせた。彼は、突如として英雄になったのである。 …

多事雑論011 歴史 ~昔も今も③~日本語の乱れ
最近あまり見かけなくなった暴走族。暴走族ときいて一般にイメージされるのは「夜露死苦」「愛羅武勇」などではないだろうか。
それから、これも下火になったらしいキラキラネーム。綺羅綺羅しい派手な当て字のオンパレードである。
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多事雑論010 歴史 ~昔も今も②~ひらがな・カタカナ
ひらがな(平仮名)・カタカナ(片仮名)は、いずれも「仮名」、つまり「仮の文字」。
仮名に対して、漢字を「本当の文字」=「真名」という。 …