多事雑論001 バイク ~Ninja~

低迷するバイク市場の中でも、2007年にカワサキが発表した「Ninja250R」はよく売れているらしい。
そして今の若い世代にとって、「ニンジャ」といえば「Ninja250R」なのだという。
しかし、本来「ニンジャ~忍者」というのは、「GPZ900R」のことだ。

1980年代、バイク界はレーサーレプリカ全盛期だった。
ホンダ「NSR」、ヤマハ「TZR」、スズキ「RGV-γ(ガンマ)」等々、錚々たる顔ぶれ。
250cc・2ストロークのレーサーレプリカは、とにかくメチャメチャ速かった。

各メーカーがレーサーレプリカでしのぎを削る中、カワサキだけは独自路線を取り「スーパースポーツ」という新たなカテゴリを生み出した。その旗艦が「GPZ900R~Ninja」だ。
最高速度240km/hを超えるこのバイクは、当時「世界最速」だった。映画『TOP GUN』で主演トム・クルーズの愛機として出演したこと、さらにはNinjaという北米ペットネームが海外受けしたことで、世界的な人気を博した。
Ninjaの名はGPZ400R等の弟分にも冠されたが、末弟のGPZ250Rや、後継のZZRには基本的に採用されなかった。
しかし、なぜか唯一、GPXの末弟250Rの後期型「GPX250R-Ⅱ」にだけ、Ninjaの名が与えられた。

私はこのGPX250R-Ⅱに乗っていた。漆黒のフルカウルに赤いライン。このバイクは実にカッコよかったのだ。エンジンは今に至る「水冷4ストローク並列2気筒」。
しかし、ニンジャといえば900。「ニイハンのくせに、ニンジャ?」という時代、自分のバイクをニンジャとはあまり呼べない空気だった。

時代は変わり、Ninja250Rの登場により次世代が抱くイメージは900から250に転換された。
私の頃とはイメージが逆転し、250でも堂々とニンジャを名乗れるようになったのだ。
そこで改めて強調したい。250クラスで最初にNinjaの称号を持つのは、つまり「250ニンジャの元祖」は、かつての我が愛機・GPX250R-Ⅱなんだぞ!と。