多事雑論008 社会 ~我的・日本人論~

高校~予備校時代、現代文の授業で、西洋と日本を比較して「日本(人)は○○である」という内容の文章がしばしば問題文として出題された。結論的に西洋の方が優れているかのような論旨のものが多く、内心ウンザリしていた。どうでもいい模試で、設問を無視して「バカバカしくて読む気にもならない」という趣旨の小論文を書いたことがあるくらいだ。

ところで、この○○には「真面目」「勤勉」などの言葉が入るのだが、前述のような小賢しい西洋かぶれが書いたものは別として、他にどんな言葉が入るだろうか。一般によく言われるキーワードを列挙してみよう。

日本人の気質
「真面目・勤勉」真面目によく働く国民性。日本人の気質として、まず真っ先に出てくるのがこれ。
「器用・几帳面」日本のモノづくりの基本。細かく丁寧で几帳面な仕事を器用にこなす。『日本製』は高品質の証。
「繊細・細やか」日常の細部にまで行きわたる細やかさ。食文化では、日本人の舌は『世界一繊細』といわれる。
「親切・献身的」過剰なまでのサービスや気配りの細やかさに、海外からの観光客は感動すら覚えるらしい。
「低い自己評価」海外に対する憧れと劣等感を根底に、時に自虐的なほど自己評価が低い。自信がない。謙虚。
「清潔・潔癖症」日本ほど抗菌・滅菌グッズの種類が多く、売れる国はないという。
「表現が婉曲的」Yes/Noをハッキリ言わない。肯定語と否定語の混同。ビジネスシーンで外国人を困惑させる。
「礼儀正しく規律正しい」震災被災地で規律正しく配給の列に並ぶ被災者の姿に、海外からの支援者も感動した。
「独創力よりアレンジ力」海外から取り入れた文物を日本流にアレンジするのが得意。この力が日本の発展の源泉。
日本文化の特質
「情緒的」日本文化は、理論や論理よりも『情緒・情感』を尊ぶ。多分にウェットな要素をもつ文化である。
「流動的」流行に左右される。日本ほど流行り廃れのサイクルが短い国はない、と海外に住む某タレントが言っていた。
「柔軟性に富む」冠婚葬祭の宗教が全て別物。海外の文化を何でも受け入れ消化してしまう柔軟性は、他に類を見ない。

こうして並べてみると、あることに気付く。
お気づきだろうか。そう、これらは全て「女性の特徴とほぼ合致する」のである。

この発見に、私の脳内では大量のドーパミンが分泌されたのだが、逆に男性の特徴を列挙すると、より明確になる。
「ズボラ+ぐうたら(㊟1)・粗雑・不潔。自己評価とプライドが無駄に高い(㊟2)。独創力に優れる・論理的・固着的(㊟3)」。
その他「好戦的・支配欲求が強い」などなど。つまり、日本人の特性とは正反対なのだ。
※㊟1:靴下を脱ぎ散らかすのも、休日テレビの前でゴロゴロ寝そべっているのも、大抵男性である。
※㊟2:男女比較では男性の方がより高く自己評価する傾向にあるという。男性は「俺様」、女性は「私なんて」。
※㊟3:女性が色んな店の色んなメニューを楽しむのに対し、男性は「行きつけの店」で「いつもの」を注文する。

このように、「日本人の特性=女性の特性」と理解すると、色んなことにすんなりと説明がつく。
「絵文字の発祥」より相手に共感を求める新しい言語記号『絵文字』。絵文字=emojiが日本で生まれた理由。
「カワイイ文化」日本人が、キャラクターでも文房具でも、何でもかんでも「可愛く」してしまう理由。
「安全かつ平和」海外の暴動や略奪の映像。まさにテストステロンのなせる業。こうした現象が日本で少ない理由。
などなど。「おもてなし」「モッタイナイ」「’嫌われたくない/気に入られたい’外交姿勢」など様々な現象も大概、根源をコレに求めることができる。

だからといって、どうこういう訳ではないのだが、ただ、様々な現象を一元的に理解・説明する一助にはなるだろう。
古くから女王がいた国。女性歌人や女流作家が普通にいた国。女性が文字を創った国。西洋ではごく最近まで、女性が文学の創作に携わることなどあり得なかったという。日本は元来、最新鋭の文化的基盤をもつ国だったのだ。
これまでの文化人は、自国日本を「島国根性」などという自虐的かつドMな言葉で括って自己卑下に専念してきたから、受験生をウンザリさせるチンケな論文しか書けなかったのである。